LOVE School Life Ⅰ【完結】
「…俺も愛がいいなあ」

抱え込んだ手の隙間から私を見上げる。
そんな潤んだ瞳で見てもダメです。

貴方達と出来たら関わりたくないです。


「……お断りいたします」

「……愛ちゃん。聞いてた通りツワモノだ」

「何ですか、それ」

「新ちゃんとせーしろうが愛ちゃんのこと言ってたの」

ここでも本間は清二と呼ばれていないのか。
少し同情するぞ、本間。


「そっか、愛ちゃんはもう瞬に取られちゃうね」

「は?」

思い切り顔をしかめながら三号を見る。
三号は遠い目をしながら呟くように言った。


「あっきーが最初にいただきたかったんだけどね」

「…あっきー?」

「…そう、俺の名前は秋人。
あっきーでも、秋人でも、あきたんでも、あっくんでも。
寧ろ、秋人様でも」

……それはお断りいたします。

心で呟きながら私はやっぱりこの人が秋人なんだと思った。


噂に違えぬまんまの人だ。
ここまで想像した通りの人っているのだろうか。
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