LOVE School Life Ⅰ【完結】
「愛ちゃん?」
「…秋人、ガムテープ」
「え?何?何かのプレイ?」
「口に貼るから、早く。今すぐ持って来て」
「無理だし」
「それと、キス防止」
「えええ、余計無理だし」
「無理じゃねえっ」
「あはは。無理だっ」
絶対遊んでる。コレ。
さっきまで落ち込んでたくせに。
てか、私の事好きでも何でもないのに、キスするとか。
そうだよ。
そこだよ、まず。
私の事、好きじゃないんでしょ?
だって。
でなきゃ、あんな写真。
ズキンと痛む胸。
その正体が何かわからずにきゅっと奥歯を噛み締めて俯く。
そんな私の心の声なんて聞こえるわけない秋人は、心配そうに私の顔を覗き込む。