LOVE School Life Ⅰ【完結】

「どしたの?愛ちゃん」

「何でもない」

「…まったそう言って」

「だって、本当に何でもないんだって」

「愛ちゃんに俺、笑ってて貰いたいんだけど」

「……」


誰の所為だ、バカ野郎。

そう心の中で悪態つくけどさ。


言えるわけないじゃん。
言えない。


何で麗さんと裸で写真撮ってたの?とか聞くわけ?


そんなん決まってるじゃん。
やる事やった後の一枚だ。

子供の時ならわかる。
裸で抱き合ってようが、キスしてようが、子供がしてる事だって思える。


でも、あの中の秋人はもう十分これが何かって事をわかる年齢だった。
そして、麗さんも。

麗さんの髪の毛は金髪だった。


…だから、あの化粧が凄かった時の頃かもしれない。


近親相姦ってヤツ。
当たり前に報われない恋。
世間一般にも。


麗さんが今、結城を好きだから。

だから、破り捨てようとしたのかな。


だけど、捨てられなかったんだ。きっと。
< 253 / 295 >

この作品をシェア

pagetop