LOVE School Life Ⅰ【完結】

秋人は私が頷いたのに、ホッとした顔を見せると「それじゃあ」と手を振って踵を返す。
私はそれを見送ると、玄関の扉を開けた。


自室に入り、ベッドに倒れ込むと一度大きく溜息をついた。


今日は色々な事があった。
いや、今日だけじゃない。

色々な事があり過ぎるよ。


シゲに告白された事が、もう大分昔の事に思えて仕方ない。
ごめん、シゲ。

ちゃんと返事するから、明日でもいいかな。


あんま待たせるのも、悪いってわかってるんだけどさ。

今、ぐちゃぐちゃだ。


私の頭の中を支配してるのは、秋人の事。


写真とか、好きとか、仮恋人とか。
もう、わけがわかんない。


でも、もっとわけがわからないのは。



どうして、今こんなに胸が苦しいのかって事だ。


秋人と麗さんの写真を思い出す度に、ちくりちくりと胸が痛む。


「もう、寝よう!」


そう、無理矢理声に出すと私は早々に眠りに就いた。
LINEの通知を知らせる携帯とかも、全て放置して。

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