LOVE School Life Ⅰ【完結】
翌日。

少し早めに起きた私は、昨日入れなかったお風呂に入り、学校の支度をした。
ご飯も半分ほどで一杯。

残すなんて珍しいって母親に言われたけど。
私も思うよ、本当に。


色々考え過ぎて、熱出そうだし。


家を出て、待ち合わせ場所に行くと案の定。

秋人がそこにいた。


「おはよ、愛ちゃん」

「おはよ」


なるべく私も普通に接する。
どことなく、ぎこちない空気が流れてるけど。

それに気付かない振りをした。


「昨日、寝るの早かったから朝シャンしたー」

「あ、だからか。すっごいいい匂いする。愛ちゃん」

「わかる?」

「うん。わかる」

「秋人もいつもいい匂いするよね、香水?」

「そう、香水。昔っから同じのつけてる」

「へえ。私より女子力高いわ」

「あはは。ないでしょ」


秋人は私の手を遠慮がちに取る。
拒否されないとわかった後は、ぎゅうっと手に力を込めて来た。

慈しむ様な、秋人の視線にドキッと心臓が跳ねた。
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