LOVE School Life Ⅰ【完結】
「昨日の…怒ってなくてよかった」
「…うん」
「愛ちゃん、ここに来てくれなかったらどうしようって考えちゃった」
「それはない」
だって、ここ、通学路だもの。
通らなきゃ学校行けない。
それは敢えて言わないでおくけど。
「だよね。よかった」
「でも、突然は辞めてね」
「言えばいいの?」
「いや、ダメ」
「あはは、何それ~」
おかしそうに笑う秋人を少し睨むと、慌てて口を噤んで舌をぺろっと出した。
誤魔化されないからな。
もう、した後だし。
怒ってはない。
だけど、二回目は許してやらない。
そう心の中で思いながら、私は秋人と並んで登校した。
学校に到着して、教室に入ると秋人が申し訳なさそうに口を開く。