LOVE School Life Ⅰ【完結】
「お、お二人さん。アツイね、相変わらず」

「うっさいわ」
「でしょ?」


本間がそう言うのに私が返すと、秋人も同時に言葉を発する。
そんな私達を見ながら、本間はケラケラと笑う。


そこにチャイムが鳴ったから、秋人は自分の教室へと戻って行く。

それを笑顔で見送ると、結城が私の顔をまじまじと見つめて

「…ラブ、クマ出来てる」

指で目の下を指しながら言った。


「は」

「あ、確かに」


本間も同調するように、私の顔を覗き込む。


「眠れなかったのか。怖い話でも見たの?」


乙女か。子供か。
怖い話を見ても眠れます、私は。

寧ろ、バッチ来ーいだよ。


「俺ね、怖いの見るとダメなんだよね。天井のシミが顔に見えて来ちゃって…」

「わかる、お風呂とか入ると後ろに誰かいそうだよな」

「やめてーーー清二、俺風呂入れなくなる」

「それは入って。臭いと俺が迷惑するから」

「…せいしろう、酷い」

「うっせーわ、工藤」


コントか。
私、そっちのけになってるじゃないか。

まあ、いいか。

そう思って、前を向くと背中から声がかかった。
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