LOVE School Life Ⅰ【完結】
「ラブ、寝ないと美容に毒だぞ」


すぐに振り向き、笑顔で「わかりました」と言ってやると結城もにっこりと極上スマイルを浮かべた。


全く、結城って見てないようで見てるよね。
クマとか、気付いてなかったし。

後でトイレの鏡見に行くか。


授業は順調に進んで行き、昼休みになると秋人が私に何度も謝りながら先生のとこへと向かう。
別にまじで気にしなくていいのにね。

私は笑顔で手を振ると、さて、どうしようかと腕を組んだ。


昼休み、特にする事ないんだよな。


そう思ってたら、結城が私の前に来る。


「ラブ、暇?つか、暇だよね?
ちょっと図書室行こ」

「は?何で?」

「俺が行きたいから」

「私は行きたくないけど」

「ええ?俺と行くの嫌?」

「嫌」

「ベコーーーッ」


だから、効果音は口に出して言うもんじゃないですから。

そんな結城を無視しようと思ったが、確かに図書室はいい暇潰しだなと考え直した。
でも、結城と一緒に?
それは嫌だな。
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