LOVE School Life Ⅰ【完結】
「よし、行こうか」
「ちょ、ちょっと待て」
待ってと言う私に構う事無く、結城は腕を引っ張っていく。
何度も声をかけるけど、結城は全てを綺麗に無視して行く。
おい、フルシカトか。
結城は図書室に向かう事無く、その手前にある美術室に入るとこっちを向いた。
「…はあ、図書室に行くんじゃないの?」
やっと解放された私は掴まれていた腕を擦りながら、訝しげに結城に言う。
だけど、振り向いた結城があまりにも真面目な顔で私を見るもんだから、思わず息を呑んだ。
「……」
何も言えずにいると、結城が静かに口を開く。
「何かあった?」
「いや、何も」
そうすぐに返すけど、結城はニコリとも笑わない。
いつもとは違う雰囲気を纏った結城に、私の緊張も高まる。
「…嘘。ねえ、ラブって本当にあっきーの事好きなの?」
「え」
思ってもない質問に、私の動きが止まった。
どうして、いきなりそんな事聞くのだろう。
「ちょ、ちょっと待て」
待ってと言う私に構う事無く、結城は腕を引っ張っていく。
何度も声をかけるけど、結城は全てを綺麗に無視して行く。
おい、フルシカトか。
結城は図書室に向かう事無く、その手前にある美術室に入るとこっちを向いた。
「…はあ、図書室に行くんじゃないの?」
やっと解放された私は掴まれていた腕を擦りながら、訝しげに結城に言う。
だけど、振り向いた結城があまりにも真面目な顔で私を見るもんだから、思わず息を呑んだ。
「……」
何も言えずにいると、結城が静かに口を開く。
「何かあった?」
「いや、何も」
そうすぐに返すけど、結城はニコリとも笑わない。
いつもとは違う雰囲気を纏った結城に、私の緊張も高まる。
「…嘘。ねえ、ラブって本当にあっきーの事好きなの?」
「え」
思ってもない質問に、私の動きが止まった。
どうして、いきなりそんな事聞くのだろう。