LOVE School Life Ⅰ【完結】
「お前を待ってた」
「は?何で?」
意味が分からなくて、訝しげな顔になる私。
そんな私に言葉を返さずに、瞬はさっさと靴を履いて私が来るのを待っている。
「帰るぞ」
「……」
何で?って質問には答えてくれないんでしょうか。
早くしろって顔をするから、私は慌てて靴を履き替える。
…って、何で素直に私は履き替えてるの。
そんで何で素直に瞬に付いていってるの。
ちらっと瞬を見上げる。
ちょうど、瞬もこっちを見てばちっと目が合った。
「何」
「いえ、何も」
…何なの?何で私が遠慮しなきゃならないんだ?
わけがわからない。
瞬の取り扱い説明書が欲しい。
そう、悶々と考えてると徐に瞬が話し出した。