LOVE School Life Ⅰ【完結】
「まだ、か。だろうな」
含んだ笑みを浮かべると、瞬は更に続けた。
「秋人がお前を好きになると思えない。
…あいつ、ああ見えて一途だから」
それを聞いて、脳裏に浮かんだのは。
――――あの写真。
何か言おうとした瞬に、被せる様に私は声を出していた。
「……それって、麗さん?」
瞬がぴたっと立ち止まる。
それから、私の顔をじっと見つめた。
どうやら驚きが隠せないらしい。
「…知ってたのか?」
「……うん」
「なのに、何でまだ付き合ってるの?
本気で好きなわけ?」
「いや、それは」
まさか、期間限定だなんて言えるわけない。
言葉を濁すと、瞬ははあっと大きな溜め息をついた。
「これ、知ってるの新一と俺だけ」
「え」
「清二も知らない」
「……」
それから、瞬はどうして知ったのかを教えてくれた。
二人も、どうやらあの写真を見つけた様だった。