LOVE School Life Ⅰ【完結】
「お待たせー」


私はゆっくりと、振り向きその声の方を見る。
だけど、視界に入ったその顔には。


真っ赤な手形。



「!?」


吃驚して、口を開けて結城の顔を見る。


「ひゃー、学校どこから案内しようかー」

なんて、結城は普通に言っていた。

い、いや。
まず、その手形説明して欲しいんですけど…。


「新ちゃん。何、その顔」


よく、突っ込んだ!三号!グッジョブだ!
心の中でガッツポーズをした。


三号の突っ込みに、結城は照れたように笑うと

「あー…女の子にやられた?」

なんて、何故疑問形なのかはさっぱりわからないけどそう言った。


それに三号が何か言うより先に、バタバタと走る音が聞こえて皆がそっちに注目した。


「おーい!」


…二号だ。


はあはあ、と息を切らせながら本間は私を見るとにこっと微笑んだ。
何で微笑む。
何スマイルだ。
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