LOVE School Life Ⅰ【完結】
「だから、もしも愛が秋人に本気なら…今の内に辞めろって言った方がいいかと思ってな」
「そっか…」
もしかしたら、今日の結城も同じ事言おうとしたのかもしれない。
でも、私が知らないと思ってるから、そんな言えなかったんだな。
なのに、結城はあんなふざけた事を言って。
「ま、俺の言いたい事はそれだけ。
深みにハマる前に、別れた方がいい。
…秋人が本気なら話は別だけど」
「それはないだろうな」
「付き合ってるお前がそう言うんなら、そうかもな。
そんな時間経ってないだろ?ちょっと、考えておいた方がいい」
「…ん、わかった」
何だかんだ、こいつも秋人の事考えてるんだよな。
それで、私の事まで考えてくれてる。
…ついでだろうけど。
それから、話は済んだと言って早々に立ち去ろうとする瞬の腕を私は咄嗟に掴んだ。
それに目を真ん丸にする瞬。