LOVE School Life Ⅰ【完結】
「「何!?」」


それに過剰に反応したのは結城と、本間。
二人して睨みつけるように瞬を見る。


…ねえ、たかが名前だってば。
そこまで大事にしなくても…。


瞬は全く気にしてないのか、涼しい顔をしている。



「俺も愛って呼びたいー」

「ダメだよ、瞬たん。抜け駆け」

「そーだよ、瞬」

二人が瞬に文句垂れていると、急に結城が「あ」と声を出した。
何か閃いたらしい。



「でも、俺ラブって呼んでるから愛と同じか」


ちげえよ。


「「「ちげえよ」」」

私が思うのと同時に三人が声を揃えてそう言った。


三人に言われてしゅんとなる結城。
だけど、そんな結城を気に留めることなく三人は

「さあ、学校案内しようか」

なんて歩き出した。


…うん、私も三人に付いていこう。
結城と関わるとロクなことがない気がする。


初日でここまで思わせる結城は凄いと感心さえするけど。
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