LOVE School Life Ⅰ【完結】
「あ、ラブ!ここがね、科学実験室!」


そう言って、急に私と本間の間に割って入る結城。


「…はあ」

関心なく頷くと、結城は変わらず嬉しそうにハキハキと続けた。


「こっちがね、図書室!で、もーちょっと行くと校長室あんの!
うけない?」

「はあ…」

何がうけるの?
さっぱりわからない。


「美術室もあってー、そんで俺らのクラスとかー他のクラス。
そんなもんかな!」

「簡単すぎねえ?」

「そう?」

突っ込む本間に結城はあっけらかんと言う。
それにはさすがの本間も苦笑気味だ。


「まあ、何かわからなければ俺に聞いて?
学級委員だしね!
ってなわけで、メアド教えて」

「…………」

そっちが目的か。
どんなわけだよ。


私が軽蔑の眼差しで結城を見ると、隣の秋人から、はたまた反対の本間からも苦情が入った。
それを私はフルシカトして、瞬の腕を掴むと歩き出す。

少しびっくりしている瞬。
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