LOVE School Life Ⅰ【完結】
「あー、なんか面倒じゃね?」

そんな意外なことを言ったのは、結城だ。
本間がムンクの叫びのような、両手を頬に添えて目をまん丸にしている。


「ししし、新一!!ね、熱か!?熱なのか!?」

慌てふためいて、本間は結城のおでこと自分のおでこを触って確認したりしている。
だけども、結城は至って冷静だ。


「おま、お前が女の子と遊ぶのを面倒だにゃんて!!」

動揺し過ぎな本間は、どもったり、噛んだり散々だ。
だけど、結城は変わらず平然としている。



「新ちゃん、今日清女だよ!?」

せいじょ?
それって、高校の名前か何か?
可愛い子がいるって有名なのかな。

都内の高校なんて興味ないから、私は知らなかった。


「あー、うん。
俺、実は行きたくないんだよね」


なんて、更に爆弾発言をする結城。
信じられない。結城の脳内、女、イカガワシイ事かと思ってたのに。

初日なのに、そこまで思う私もまあ、酷い。


「じゃあ、いんじゃね」

そう、さらっと淡々と言うのが瞬。
それに秋人と、本間が泣きそうになりながら結城に詰め寄る。

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