LOVE School Life Ⅰ【完結】
「ラブってさ、前の学校で何て呼ばれてた?」
「愛ちんってどんな歌うたう?」
「愛ちゃんって私服どんな感じ?」
「………ふぁ…」
三人が私に質問攻めをする中、瞬だけが興味なさげに欠伸をしている。
「あの、質問はいいんですが…」
「何?ラブ」
「腕、放して下さい」
「ダメ」
「ダメだよ」
「ダメだっちゃ」
「うぐっ」
分かりきってた答えだけど、最後の秋人のだっちゃに軽く殺意芽生えたんですが。
それに秋人、腕掴んでないし。
「…わかりました、なので一人ずつ質問お願いします」
それに三人は顔を見合わせると、揃って天井を仰ぐ。
それから再度目線だけで会話をすると、結城が話し出した。
「ラブ、好きな食べ物は?」
「さっきと質問違うけど」
「じゃあ、次俺ね!愛ちん、理想のタイプは?」
いや、まだ結城の質問にも答えてねえし。
だけど、本間含め三人はこの質問に興味津津らしく、目をきらきらさせて私を見ている。