LOVE School Life Ⅰ【完結】
「じゃあ、帰らせてくれないかな。
もし、何か遊ぶとかなら後日でもいいじゃん」

「ラブ、迷惑?」

結城が眉を下げて聞く。が、

「はい」

きっぱりと言うとやっぱりへこんでいた。

「…愛ちんもこう言ってるし、また明日にしようぜ」

「…そうだな」

「……」

何。この空気は。
結城なんか、へこみすぎて何も言わないし。

だけど、帰れるのなら帰りたい!

そう思ってたら

「愛、帰りたいの?」

突然会話に瞬が混じってくる。
吃驚して私は瞬を見た。


「愛、今日だけでいいから付き合えよ」

ええ?
興味なさげだったのに、何で急にそんなこと言うわけ?


わけわかんねえー!

だけど、何でだろう。
瞬に言われるのと、他の三人に言われるのとではなんか違う。
一人だけ雰囲気が違うからかもだけど。


「な、決まり」

そう言って、また瞬は意地悪い顔を見せる。


「……わかった」

反抗できず、私は渋々ながらも頷いた。

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