LOVE School Life Ⅰ【完結】
「…見えない」

「ああ、間違いない」

「…愛ちん、実物見たら更に思うよ」

「は?」



本間が静かにそう言う。
意味がわからなくて、私は訝しげな顔をする。



「誰もが思うだろうな」


結城の言葉に今度は二人が頷く。
瞬がこいつらの言葉に頷くって、どれだけなのだろうか。


見てみたい。


そう、思っていると


「あーーーーきぃぃとおおおおお!!!!」

急に聞こえたその、低い地鳴りの様な怒鳴り声。


ビクっとしながら私は扉の方を見る。
障子の引き戸に薄ら影が見えて、私は静かに後ずさった。

他の三人はまたか、と言った感じで全く気にも留めていないご様子。


ええ!?
わからないの私だけなのわかっているけど、教えてくれてもよくないか!?

ここまで連れて来たのはお前らだろ!
無責任にもホドがあるじゃねえか。


睨みつけるように三人を見るが、三人とも目線を合わさない。
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