LOVE School Life Ⅰ【完結】
…じゃあ、まじで今のやり取りはこの、彼女が…?



私は目だけを動かしながら、結城の元へ向かう彼女を見つめる。
体はとてもじゃないが、動かせない。

出来れば空気になりたい。



秋人の姉貴を知りたい気持ちもあるが、知りたくない気持ちの方が強い。

なんか、物騒だ。もう、怖い。



「新一、今日泊まってかない?」

本間、瞬、結城と座っていたのだが。

瞬の間に割り込むと、…というよりも結城の上に座ると結城を見て言う。


それから、ニコニコして

「もちろん私の部屋に」

そう、アダルトなことを笑いながらさらっと言った。


「…きょ、今日はあの、親が帰ってくるから」


しどろもどろで、口籠りながら言う結城に、私はまた口をあんぐりと開けた。


女の子なら、誰でもウェルカム、百戦錬磨!な感じの結城なのに。


あんなに挙動不審になるだなんて。
何、コレ。面白い。


それから、やっと私に気付いた秋人のお姉ちゃん。


見るなりキっと睨みつける。
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