LOVE School Life Ⅰ【完結】
「絶対ないです」


そう私がはっきりと言うとお姉ちゃんは目をまん丸にする。


それから

「愛、あんた気に入った」

そう恐ろしい事を言った。



え?今、気に入ったって?


お姉ちゃんは結城の上から、私の目の前まで来ると座りこんだ。
笑顔なのに友好的に見えないのはどうしてでしょうか。



「愛は転校生だから、私の事知らないんだね。
私、ここら辺の悪い奴まとめてる麗だから」


まとめてる…?
えー、それは暴走族か何かでしょうか。


「あ、暴走族とかじゃないよ?
紅い口紅とかも嫌いだし、だっさいじゃん。
でも、卑怯なことって嫌いなんだよね、私」

私が口に出すよりも先に麗さんが話し出した。


「とにかく、新一には手を出さないでよね」

「あ、はい、ないです」

「ふふ、益々気に入った!ねえ、愛私の部屋行こうよ」

「え」


ちょ、ちょっと、待て。
それはそれはかなりアダルトな香りがぷんぷんと…。
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