LOVE School Life Ⅰ【完結】
「愛、これから毎日メールするね!」

「え!」

「嬉しいでしょ!私、メール好きなんだよねえ」

「………」

性格に似合わず、そういうのが好きなんだ。
そう思っていると

「新一の報告しなよ」

なんて、麗さんはにこにこ笑顔で言った。


「はい!」

って、満面の笑みで返したのは言うまでもない。

そこへ。

「姉貴ー」

秋人の声が弱弱しく扉の外から聞こえてくる。

「何」

「愛ちゃん、返してー」

「はあ?てめーらといるより私といた方がいいに決まってんだろ?」

いえ、お姉さま。どっちもどっちです。
私は心の中で思う。



「いや、でも、愛ちゃん、そろそろ帰らないと…」

「帰る?……もうそんな時間か」

麗さんが時計を見ると、もう七時近い。
緊張しっぱなしだったから、時計見る余裕なんかなかったっす。

帰らないとまずいと思います、私。
だから、秋人の言葉が天の助けみたいに思えた……はずなのに。

「じゃあ、私が送る」

とかなんとか、さらっと言ってしまう麗さん。
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