LOVE School Life Ⅰ【完結】
「ぷぷ、絶対裏番長だよー愛ちゃん」
「ないから、本当」
「そう?」
サラっと揺れる髪の毛に光が差し込んで金色に光る。
秋人は私を見つめながら、優しく微笑む。
本当に、こいつは中身さえなければ最高の男なんだけどな。
もったいない…と思い、私ははあっと小さく溜息をついた。
「ねえ、愛ちゃん、俺隣のクラスだからさ、休み時間に遊びに行ってもいい?」
「え、困ります」
「え、何で」
「だって、私女子と仲良くしたいし」
「俺、女子と仲良しだよ?」
「いや、あの…」
そりゃそーだろうが。
あんたのこと好きなんだから。
でもね、女同士は違うのよ。
本当。
「もし、女の子達になんかされたら愛ちゃんのこと俺助けるから平気」
「…………やっぱ何かされんの?」
「うん、されるだろうね」
「………」
言いきったよ、こいつ。
「あ、でも姉貴と仲良しだってわかれば何もされないかもね」
「麗さんと?」
「うん、そう。由紀とか、口軽いから漏らしてみ」
そうやって、秋人はくくっと笑う。
…まさか、私がやりまくってるだの、変な噂流したの…由紀なのか。