LOVE School Life Ⅰ【完結】
「いや、女子は基本口軽いか」

「そんなことないよ」

「いやー軽い軽い。軽くて飛んじゃうね、ほんと」

「私は話さないから、んな簡単に」

「……わかんないよ」

「え」


秋人はぽつりと、そう呟くように言った。
その後、すぐににこっと顔にわざとらしい笑みを浮かべる。


「愛ちゃん家、どこー?」

「えっ。あ、そこ曲がったとこ」

「えーまじで俺ん家から近いねー。夜行っても…」

「来なくていいです」

その私の言葉に今度は、秋人がベコっとへこむ。
本間といい…皆同じリアクションなのね。


「愛ちゃん、意地悪ー」

「あんた達が軽いんです」

「俺は軽くない」

「いや」


どこの口がそんな事を言うのだ。
軽過ぎて本当飛んじゃうだろ、こっちのが。




「好きな人には一途だしー」

「え、そうなの」

「うん、そーだよー」

「誰、その好きな人って」

「……言ったら抱かせてくれる?」

「……知らなくていいです」


こいつに興味を持った私がバカでした。
いつか、こいつらに私の処女は奪われてしまうのでしょうか。

…それだけは嫌だ。
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