LOVE School Life Ⅰ【完結】
翌朝、学校に行く準備をして家を出た私は目玉が飛び出た。
いや、飛び出るほど驚いた。


「…何で」

思わずそう声を出す。

だって。

目の前には秋人がいたからだ。


「おっはよー。愛ちゃん」

爽やかな笑顔で、私を見ると壁にもたれた体を持ち上げ私に近付く。


「おはようじゃなくって…」

「いい天気だね」

「だから」

「今日は絶好のデート日和だと思いません?」

「じゃなくって!!」

「愛ちゃんに会いたくなっちゃった」

「…………はあ」

その軽すぎる口をどうにか出来ないもんか。



「一緒に行こうか」

「……私、女の子と仲良くしたいんですけど」

「うん。もう無理じゃん?」

「………」


確かに、昨日からそれは思っていた。
思い当たる節はたくさんある。


だけど、私はあんた達みたいなちゃらーずでなく、女の子と話したいのだ。

麗さんがいるけど、それはまた別と言うか。なんつうか。
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