LOVE School Life Ⅰ【完結】
「愛ちゃんって本当にウブと言うか、手取り足取り教えたくなる」

「結構です!」

「つれないな~」

「脳内下ネタ男」

「なんか、映画のタイトルになりそうだね」

「褒めてない」

「あはは」


へらへらと笑う秋人にはあっと溜め息をつく。
秋人以外に家の場所教えるの、絶対に辞めようっと。


こんな風に毎日来られたらたまったもんじゃない。


結城とか、しっぽ振って来そうだもんな。


頭の中でその姿を想像したら、寒気がした。



「愛ちゃんとこの勉強と、こっちの勉強って違ってたりする?」


急に真面目な質問に、キョトンとしながらも私は答える。


「いや、思ってたよりはずれてないよ。
でも、こっちのが少し進んでるから家で勉強しなきゃな」

「俺、教えようか?」

「教えられるの?」

「うん、一応学年首位だし」

「……首位?って、あの首位?」

「ぶふ、他の首位ってある?」

「………」
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