LOVE School Life Ⅰ【完結】
「いや、新ちゃん違う違う。さっき偶然会ったの」

「…嘘。俺達、あっきーん家に行ったんだもん」

「げ。早速嘘バレた」


舌を出して、おどける秋人。
目の前に怒っている結城。
それを宥める事なく、一緒に怒る本間。


っつか、どうでもいい。
遅刻する。


「あれ、瞬は?」


そんな皆の会話を遮って、私は尋ねた。
それに過敏に反応したのは結城だ。


「何で瞬たんの事聞くの!?やっぱ瞬たんと出来てるの!?」

「いや、ただ聞いただけなんだけど…」

「瞬は結構遅刻気味だから、チャイムギリギリに悠々と登校して来るんじゃない?」


ぷりぷりしてる結城をシカトして、秋人がそう答える。
はあ、低血圧とかかな。
すっごく納得。

瞬、遅刻当たり前って感じがするし、遅刻してんのに偉そうな感じがする。


「あ、そういえばさ、姉貴からメール来た?」

「ううん、まだ」

「来たら相手してやってよ」

「もちろんだよ」


私と秋人は、結城を無視したまま校門をくぐる。
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