LOVE School Life Ⅰ【完結】
「黙れ!!!」
急に結城のでっかい声がして、それに驚いたのは私だけじゃなかった。
また、静かになる教室。
ズカズカと、黒板前まで歩く結城。
それを拍子抜けした顔で見つめる私達。
それから、黒板消しで黒板の文字を消して行く。
「くっだんねーーーー!!」
結城は全部消すと、黒板消しを黒板へと投げつける。
「こういうのは本人に直接言えっつーの!
陰でこそこそやる奴が一番嫌いだ!
それに、ラブはそんな女じゃない!
まだ汚れなき処女だ!!」
「……………………………は」
そう口にしたのは私。
ぽかんとした皆。
後ろで腹を抱えて笑っているのは本間。