LOVE School Life Ⅰ【完結】
「ぶはっ、雪村って面白いなー」
そう、吹き出したのは窓側に座っていた男子。
ごめん、名前覚えてない。
私と結城と本間はきょとんとしながら、その男子を見る。
「雪村、処女なんだろ?だよなー、三桁とかそんな雰囲気なかったもんなー」
「確かに」
だなんて、迷惑極まりない会話を繰り広げる窓際男子達。
「結城達とばっか話してないで、俺らとも話そうぜ」
「ああ、うん」
急に振られて曖昧に返事をすると、爽やかな笑顔を見せる窓際男子。
それに食ってかかったのは結城。
「タムっち、俺のラブに辞めて」
「はあ!?お前のじゃないだろ?」
「違うけど、違うけど」
「んじゃ、いいじゃねえか」
…うん、私はどちらかと言えばあの窓際男子達の方が健全そうで仲良くしたい。
爽やかだし。
結城の言うタムっちってのが、名前のヒントにすらなってなかったけど。