LOVE School Life Ⅰ【完結】
「あ、俺の名前覚えてないだろうけど田村ね。覚えておいて、雪村」

「うん、わかった」

「俺は野上、こっちは佐伯な」

「うん」


…田村、野上、佐伯。
ああああ。
くそ、結城の所為でタムっちって頭に出て来やがる。

でも、この三人は覚えられそうだ。
よかった。


てか。
私はまた男子と仲良くしてどうするんだ。

女の子は。
…女の子は!!!

まじで、もう諦めようかな…。


ガックシと肩を落とすと、そこに品川先生が来たから仕方なく席につくしかなかった。



ボーっとしながら、私は先生の話を聞いていた。
まあ、その話は耳を素通りしてたけど。

誰があんな事書いたんだろう。


こんなあからさまな嫌がらせ、前の学校ではなかったもんな。
てか、初めてこんな経験したわ。

結城とかと知り合ったばっかりに、私はそんなイメージになってしまった。


どうにか、女の子と会話する様に心掛けないと。
本当にあの女三人衆としか話してないし。
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