LOVE School Life Ⅰ【完結】
休み時間になった時に、私は隣の席の女の子に話しかける事にした。
ばちっと目が合って、ニコっと笑顔を見せてから口を開く。


「あ、ねえ」

「ゆっこーー待ってよー」

「………」


だけど、私の言葉を遮る様に、その子が他の女の子(ゆっこらしい)に話し掛けてそれは失敗に終わった。

頭をポリポリと掻くと、また次のチャンスがあるよと自分に言い聞かせる。
目が合ったから、あからさまに避けたのはわかってた。


しょぼんとする私にでっかい声で話しかけて来たのは

「あ、愛ちゃーーん」

満面の笑みで手を振る秋人だった。



「……はあ」


それを見て、更に溜め息をつく私。


「あっ、今愛ちゃん俺見て溜め息ついた!思いっきり」

いつの間にか私の側に来た秋人は私に文句を言っている。
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