LOVE School Life Ⅰ【完結】
「俺、ラブって呼ぶわ」

「ええー!俺が言いたかったのに。
じゃあ、俺愛ちん」

「うわ、なんだそれもいいじゃねえか、畜生」


………出来たら名字で呼んでくれないでしょうか。

喉まで出かかった言葉を飲み込む。

ぎゃーぎゃー騒ぐ二人を品川先生が止めに入る。


「結城、本間、少し黙れ」

「「……ハイ」」

それに大人しくなる二人。
先生、そんなにあの二人を静かに出来る力あるならもっと早くにしてくれよ。

てか、せいしろう、否、清二は本間と言うのか。


「じゃあ、学級委員の結城に色々案内してもらってな」

「…え?」

「結城、お前放課後暇だろ?」

「え、暇じゃないですけど」

「暇だろ?だから、雪村を放課後案内してくれ。頼むな」

「………」


確かに、今結城は暇じゃないって言ってたような。


「せ、先生、私一人でも大丈夫ですよ」

思わず、そう言ってしまうと先生はいいのいいのと片手を振りながら笑う。
それから用事なんてどうせ、女だからと付け加えて。

…それならなおさら一緒にいたくないのですが。


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