fine×fine 番外編集
そして、僕は最近とてもお気に入りの茶屋を見つけた。
みたらし団子も三食団子もどれもすごく美味しい。
それに………
「お客さん、お茶のおかわりはいかがですか?」
「あ、うん。お願い。」
茶屋の娘で、看板娘である小春ちゃん。
小春ちゃんなんて気安く呼んでるけど、話したことなんてない。
彼女はきっと毎日来ている僕のことなんて知らない。
僕が団子を落とした時、新しい団子に変えてくれたのだって、きっと覚えていない。
彼女にとってそれは日常茶飯事のこと。
「だいたい僕だって道場でどんな人を相手してきたのかだって覚えていないしね。」
そう言って僕はまた団子を一口。