fine×fine 番外編集
「はあ!?お前、真剣持ってねえの!?」
この感じ…むかつく。
誰でもかんでも持ってるわけじゃない。
「僕は木刀でも君になんて勝つことができるよ。」
…はちょっと言いすぎてしまったかもしれない。
だけど、今さら発言を取り消すことなんてできない。
「しゃーねえ。近くの道場に行って、借りるか。」
絶対にこんなヤツに負けたくなんかない。
ボコボコにしてやる。
僕はムスッ明らかに不快な顔をしながら、雪継のあとをついて行った。
何にもないスッカラカンの腰を見て、僕にも真剣があったらと考える。
もっと堂々と戦えた。
もっと堂々あいつを屈させることができたのに。
自分の未熟さに腹が立った。