fine×fine 番外編集
「え!?」
思わず驚きの声が出た。
「君、弱すぎでしょ。」
僕は、つい吹だして笑ってしまった。
「あっはははは。」
「いや、お前強すぎ。」
吹っ飛ばされたのに驚きすぎて、雪継はその場からも動けないようだった。
「よくそんなので真剣で戦おうって言えたよね?」
木刀をグサリと地面へと突き刺す。
まるでー……
「これ、本当の戦いだったら確実に斬られてるよ。」
まるで、悔しさを突き刺すように。
何度も、何度も僕は木刀を抜いては地面へと突き刺す。
「君、死んじゃうよ?」
人など殺したことないくせに。
何も知らないくせに。
あたかも僕が何もかも経験したことのある風に僕は彼へと語りかけるんだ。