極上エリートの甘美な溺愛
「……あっ、しょ、将平、ど、どうしたの……」
「俺と一緒にいてもいいかなんて、そんなの答えは決まってるだろ」
玲華の首筋に落ちた将平の唇。
くぐもった声が玲華の耳に届き、それだけで体の奥が痺れてくる。
背中に回された指の動きを察し、将平の体を離そうと足元に力を入れてみても、抱え込むように玲華を抑える将平の力には敵わない。
「玲華が、ここにいてくれるなら……」
尚も耳元に響く将平の声は、玲華の中に震えるほどの刺激と心地よさを落とす。
将平を振り払おうとする気持も奪われるようで心もとない。
「将平……ど、どうしたの?」
ぐっと抱き寄せられて、胸苦しさを感じながら、玲華はようやくの思いでそれだけを口にした。
突然抱き寄せられ聞かされた、苦しげな吐息と共に吐き出される将平の言葉にどう応えればいいのかわからない。
「将平……」
玲華が何かを呟くたびに、将平の腕の力は強くなるようで、次第に玲華の呼吸も苦しくなってくる。
細く浅い呼吸を静かに繰り返しながら、玲華は自分の身に与えられている将平の体温に浸ってしまいそうになる。