極上エリートの甘美な溺愛
体全体に染み入るような将平の熱から突然引き離された玲華は、はっと将平を見上げ、もう一度、と自分でも予想外な感情が溢れその思いをこめて見つめた。
抱きしめて欲しい。
そんな思いが口を突いて出そうになった時、玲華の唇に重なった熱。
もう、何も遮る物のない熱が直接唇に感じられる。
目の前にある将平の顔を見つめたまま呆然としていた玲華は、その瞬間の驚きが収まるにつれて、ぐっと腰を引き寄せられることにも逆らわず。
「将平……」
その腕を将平の首に回すと、自分からも唇を押し付けながら熱を分け合った。
啄むように何度か軽く合わせた唇に、将平は舌で割り入ると、そっと吸い上げ玲華の舌を絡め取る。
「……んっ……」
将平の突然の動きに、玲華は思わず声を漏らして逃げようとするが、将平の舌は、玲華の舌を追い、逃がそうとしない。
将平の体全体で抱きしめられ身動き一つできない中で、玲華は次第にその心地よさに夢中になっていく。
気付けば自ら将平の舌を求め、探し、絡ませ合っていた。
「あ……んっ……ふっ……」
決して聞かせたくない自分の声に恥ずかしさを覚えながらも、それでも将平に縋りつく自分を止めることができない。
そのまま何度も角度を変えながら、お互いの熱を絡ませ合った後、ようやく二人は口づけを終えた。