極上エリートの甘美な溺愛
甘い視線で将平を射る。

ようやくそれぞれの人生が再び接点を持ち、お互いの体温を感じあえる距離にいるというのに。

「冗談じゃない」

そう呟くが早いか、将平はショールームを慌てて飛び出した。

途中、すれ違う社員とぶつかりそうになりながらも、どうにかよけながら、ほぼ全力疾走で駆け抜けていく。

その必死な姿を見送りながら、慎は予想以上の成果に満足げな笑顔を浮かべた。


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