思い出の・・・





あたしは勇気を振り絞り彼に話しかけた…



そうすると…彼は…



「どうした?なんかあったのか?最近、元気ねぇけど…」



「あのね…あの…ヒクッ…あのね…明日…ヒクッ…帰らなきゃ…行けないんだ…」



泣きながら答えると



彼は知ってたかのように






「だと思ったよ…俺たちがはじめて会った時に言ってたじゃん…一ヶ月間,おばあちゃんの家に住むって…だからもうすぐ夏休みも終わりだからさ…そうかな?って」




「うん…だからね…司に挨拶しとこうと思って…」



「そっか…最後にこれだけは言わせて…」



と彼は言ったがなかなか言い出さない…



数分が経って彼はこう言った




「俺…咲月に会えて嬉しかった!たった一ヶ月間だけだったけど…すごく充実した夏休みだったよ…ありがとう…また会えるなら…咲月にもう一度会いたい…」



「わがまま…言ってごめん…だけどこの気持ちは忘れない」



「今までありがとう!」



と言って彼はあたしの前からいなくなった…
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