いつか見つけてね。


すぐに、折り返して電話をかけたつもりだったのに、また拒否られているのか鳴り響くだけで一向に電話が繋がることがない。


あきらめて切ろうかと思った時に、


「ハロー?


ウェール.....」

と英語が聞こえてきた。


だから、俺が咄嗟に英語で話すと電話に出ていた女の子が


「美穂はお風呂に入っています。

何か?」


といわれた。


そして、俺は恥じも承知の上で彼女に俺の素性を明かす。


すると、安心したみたいにほっとため息をつかれ


「明日そっちに行くんです。飛行機で、だから、もしよかったら迎えに来てください。

多分、美穂も喜ぶと思いますから。


そして、二人で話し合ってください。

話し合えば答えが出ると思うから。」



この美穂の友達は、俺と美穂のことをよく知っているみたいだった。

彼女が話したんだろう、


何の答えを美穂は欲しいんだ。


俺と、一緒の答えだといいんだが。

俺は美穂をあきらめるつもりなんてない。

これからもずっと大事にしていきたい。

彼女が傍らでわらっていてくれればいい。







話が終わったあと、俺は飛行機の時間をチェックしていた。

すると、口角をあげた妹尾が


「なんだ?」

「明日の会合があるけど、時間のほうどうするの?。」

そうだった、明日は幹部会があったんだ、


でも、その時間に、美穂が帰ってくる。

空港に行く時間とかぶるから、

「その会合は延期にしろ。みんなに連絡しとけよ。」


そう言って俺はバーを後にした。

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