いつか見つけてね。


8時20分に着く飛行機なのに、俺はVIPラウンジで7時からくつろいでコーヒーを飲んでいる。


早く彼女に会いたくて家でもし渋滞に巻かれたりしたらと考えるといつもより十分余裕名時間を見計らって家をでた。

ラウンジでコーヒーを飲んでいると、自動ドアが開いて見知れた奴が入ってきた。


「あれ、おはようございます。

出張かなんかですか?)


史也がジーンズにボタンダウンのシャツを羽織って歩いてくる。


俺もスーツを着ているわけじゃないのに、なぜかまた海外への出張みたいに思われたみたいだ。



「いや、今日は出張じゃない。

迎えに。

お前のほうはどうなんだよ?」


というと


「ああ。俺は、美穂とその友達を迎えに。








ってか、

もしかして、美穂の迎えに来てくれたとか?」



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