いつか見つけてね。


「美穂、コーヒーとパン俺は頼むけど、美穂は紅茶でいいか?」

コーヒーを飲まない彼女だからそういうと首を縦に振る。


なぜか、とっても堅苦しい。

しばらく会わないだけで、着信拒否もされていたから、もしかして美穂はもう俺のことが嫌になったのかもしれない。


さっきから、彼女に嫌われないように一生懸命に機嫌をとろうとしてもあんまり返事もしてくれない。



「話って。


やっぱり、もう。」


別れたいって言ってるのか?お試しなんて馬鹿なことを言った俺。

後悔しているんだ。


「聞いてくれるか?

俺、転職したんだ。で、仕事でアジアに飛ばされてた。」


「えっ?

転職?」


美穂があからさまに驚いた。

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