いつか見つけてね。



美穂が俺と一緒にいたいといってくれたことがうれしくて、まるで高校生のようにはしゃいでしまった。


俺が手を握ると少し涙目になりながら見つめ返してくれて、俺の理性はどこかに飛んでいったみたいに椅子から腰を上げて目の前に座る美穂の唇に俺の唇を合わせていた。


目がギュッと大きく見開いてびっくりした美穂の顔をニコッと笑いながら


「かわいい。

もう、俺のもの。」


そうつぶやいた。




その後はもう機嫌も上々で、ベーカリーを出てから車に乗り込むまで指を絡めとるように繋いでうれしくてその手を俺の唇に持っていってまたキスをした。


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