いつか見つけてね。
ロビーではみんな濱野さんのことを大事なお客様だと思っているのか熱烈な歓迎を浴びるから私のほうが恐縮した。

ホテルなんて滅多に来ないし、この前タミーと訪れた東京では彼女のマネージャーさんが全て段取りしてくれたから部屋に直行しただけだったから。


ん？蕎麦を食べに来たんだよね？なのに、ロビーで鍵をもらってる濱野さん。


ただどうしてかな？と考えてただけなのに、

私は濱野さんを上目遣いで見てたみたいで、


「美穂、そんな目で見ないでくれ、

運転つかれたからちょっと休憩するだけ。


ちょっと見たいものもあるしな。」


その後なにかぼそぼそと呟いてたけど別に気に留めずに



「そうなんですか。すいません、私が車で寝ちゃったから。」


一緒に起きててあげたら話し相手になって運転も疲れなかったのかもしれないと思うと申し訳なく思った。




部屋に入って驚いたことにはホテルなのに、ここにはキッチンも管理されてて何か誰かの家みたいな感じだった。














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