いつか見つけてね。
＊

今日ここに連れてきたのはさっきのお見合い写真を渡してきた張本人の母親に彼女を会わせる為。

病弱な彼女はこの山の空気が合うといってほとんどここで生活している。

だから、もうほとんどここが俺の実家のようになってしまっている。

親父も毎日とはいかないが休みの日はここに訪れる。


ロビーでは今お袋が外出しているがすぐ戻ると知らされた。そして、親父はいないと。


だから、部屋に入ってお茶でも入れて待っていようと思った。



美穂が緊張気味に部屋の中を見ている。


「座って。

今お茶入れる。


それから、そば食べに行こう。」


そういうと、俺を見て説明不足なのを気にしてるみたいで


「いいですよ、急がなくて、ゆっくり休んでください。

綺麗なところですね。」


俺が今まで運転してきたから気にしているみたいだ。





その時、部屋の中から一人の女性が出てきた。



「あれ？

光信君？」








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