いつか見つけてね。
「私、好きな人がいるんです。

でも、その人には婚約者がいるって事がついさっきわかって。」



「それじゃ、その人が美穂ちゃんのことを遊びにしてたってこと？」


「わかりません。

彼は、私のことが好きといってくれていました。

いつかは結婚したいとは言っていました。

でも、私はまだやっと彼のことが好きになって付き合い始めたばかりで。」


その時、蕎麦が運ばれてきた。


「好きっていってくれてたの信じてるんでしょ？


じゃ、ちゃんと話さないと。


逃げちゃだめよ。






ほら、このお蕎麦熱いうちに食べましょう。

天女の残したおいしい山菜が入ってるのよ。」


靖枝さんにそういわれてお蕎麦を食べた。



未練があっても、きっぱりと別れて天に戻っていった天女は空からだんなさんをどんな気持ちで見ていたんだろう。




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