いつか見つけてね。
*
美穂が繋いでいた手を解いて俺の前から走って逃げた。
追いかけようと思ったのに、こいつが駆け寄ってきて俺の体に手を回して離さない。
「おかあ様に会いに来たんだよ。
おとう様が忙しくって来れないって言っていたから。
でも、おかあ様私の顔を見たらすぐに部屋から出ていっちゃった。
私は、光信の婚約者だよ。
でしょ?」
「違う、もうそんな昔の約束なんて無効だ。」
辰野まりな、俺の若かりし頃の恋人。
俺が、アメリカに送られた原因の女。
美穂が繋いでいた手を解いて俺の前から走って逃げた。
追いかけようと思ったのに、こいつが駆け寄ってきて俺の体に手を回して離さない。
「おかあ様に会いに来たんだよ。
おとう様が忙しくって来れないって言っていたから。
でも、おかあ様私の顔を見たらすぐに部屋から出ていっちゃった。
私は、光信の婚約者だよ。
でしょ?」
「違う、もうそんな昔の約束なんて無効だ。」
辰野まりな、俺の若かりし頃の恋人。
俺が、アメリカに送られた原因の女。