いつか見つけてね。
*
「お前らもあれからどれくらいになるんだ?
10年は経ってるよな。
お互いが頑張ってきたってことか。
母さんと一緒に早く会いたいな。
お前も水臭いぞ、
なんでいるならいるって言わないんだ。
母さんが心配して見合い話持ってきてただろ。」
そこで少し躊躇いながらまりなが口を出してきた。
「お見合いですか?
そんなの全然必要ないですよ。
光信君、恥ずかしくてお父様やお母様に話しにくかったのかもしれません。
若気の至りで、昔はあんなでしたから。」
まりなが咄嗟に繕って親父に取り入ろうとしているから
「俺、こいつとは付き合ってないから。
好きか奴が他にいるから。」
「ああ、分かった分かった。
そんなに恥ずかしがるな。
この前、クルーズで楽しんでたの知ってるんだからな。
はっはっはっ。」
親父が嬉しそうに笑ってるけど、俺には全く笑えない。
冗談でも、もういい加減苛立ってきた。
「ハイ、その節はとっても楽しかったです。
お父様のお耳に入ってたなんて。」
なんて恥ずかしそうに下を向き始めて、まりなに呆れてもう言葉も出ない。
俺は
「勝手にしろ。うざいんだよ。」
そう言って部屋から出た。
「お前らもあれからどれくらいになるんだ?
10年は経ってるよな。
お互いが頑張ってきたってことか。
母さんと一緒に早く会いたいな。
お前も水臭いぞ、
なんでいるならいるって言わないんだ。
母さんが心配して見合い話持ってきてただろ。」
そこで少し躊躇いながらまりなが口を出してきた。
「お見合いですか?
そんなの全然必要ないですよ。
光信君、恥ずかしくてお父様やお母様に話しにくかったのかもしれません。
若気の至りで、昔はあんなでしたから。」
まりなが咄嗟に繕って親父に取り入ろうとしているから
「俺、こいつとは付き合ってないから。
好きか奴が他にいるから。」
「ああ、分かった分かった。
そんなに恥ずかしがるな。
この前、クルーズで楽しんでたの知ってるんだからな。
はっはっはっ。」
親父が嬉しそうに笑ってるけど、俺には全く笑えない。
冗談でも、もういい加減苛立ってきた。
「ハイ、その節はとっても楽しかったです。
お父様のお耳に入ってたなんて。」
なんて恥ずかしそうに下を向き始めて、まりなに呆れてもう言葉も出ない。
俺は
「勝手にしろ。うざいんだよ。」
そう言って部屋から出た。