いつか見つけてね。
*
母さんから携帯に連絡が入る。
「もしもし、母さん何だよ?
ってかどこいるんだよ。
あんたのせいで大変なことになってるんだぞ。
父さんが来てる。
早く帰ってこいよ。」
そう言うと電話口から
「奥様、送りましょうか?」
あの声は産直のやっさんの声だ。
いつも山菜を買ってきてはやっさんにホテルまで送らせているから多分またそうするだろうと思うと
「迎えに来てよ。
父さんにやっさんが送ってくれたの見られるとヤキモチ妬かれてしばらく出れんくなっちゃうからね!
お願いね。」
そう言って母さんは電話を切った。
美穂のこと探したいのに、
車を出して道に出るとスポーツカーとすれ違った。
史也の車だった。
お互いすれ違いざまにあっと口を開けていたのであっちも俺だとわかったんだと思う。
隣にはタミーが乗って後ろに美穂の姿が見えた。
「俺は、何やってんねん。ホンマ。」
愛しい人を車ですれ違い見つめてそのまま返してしまった。
母さんから携帯に連絡が入る。
「もしもし、母さん何だよ?
ってかどこいるんだよ。
あんたのせいで大変なことになってるんだぞ。
父さんが来てる。
早く帰ってこいよ。」
そう言うと電話口から
「奥様、送りましょうか?」
あの声は産直のやっさんの声だ。
いつも山菜を買ってきてはやっさんにホテルまで送らせているから多分またそうするだろうと思うと
「迎えに来てよ。
父さんにやっさんが送ってくれたの見られるとヤキモチ妬かれてしばらく出れんくなっちゃうからね!
お願いね。」
そう言って母さんは電話を切った。
美穂のこと探したいのに、
車を出して道に出るとスポーツカーとすれ違った。
史也の車だった。
お互いすれ違いざまにあっと口を開けていたのであっちも俺だとわかったんだと思う。
隣にはタミーが乗って後ろに美穂の姿が見えた。
「俺は、何やってんねん。ホンマ。」
愛しい人を車ですれ違い見つめてそのまま返してしまった。