いつか見つけてね。
「美穂 こんなところに何があるの?


私 京都行ってすごく楽しかったよ。


それより、あのひとは?」


車に入ってから、浮足のタミーが聞いてくる。

彼女はとっても楽しく過ごせたみたいで、私の方まで嬉しくなってくる。


「あのね、一緒だったんだけど 彼仕事が忙しくてもう別れたの。

ほら、大人って仕事大事でしょ?」


史君がミラー越しに私の事を見た。



「で一人でこんな所にいたってわけか。」


すごく疑いの目。


「だから言ったじゃない。

綺麗なおばさんと知り合ったって。

一人じゃないよ。」


弁解するけど、鏡越しの史君は納得してないみたい。
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